女性と子どものための護身法講習を提供するインパクト東京

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暴力被害からの回復

暴力被害からの回復プログラムとしての効果

暴漢役の男性講師とファイトしながら技を身に付ける、女性のためのセルフディフェンスプログラムであるインパクト(IMPACT)には、暴力被害からの回復というメンタル的な効果があります。
ファイトは単に技を習得するだけでなく、危険を察知する力や自分を守る力など本来持っている力を引き出し(取り戻し)、自身を大切にする気持ち(自尊感情)を育て、感情と身体感覚をつなぐ作業でもあります。
また持てる全ての力を使って、自身を脅かす相手に打ち勝つという成功体験でもあります。
インパクト(IMPACT)を体験することは、腕力への不安を抱えつつ自分の力から遠ざけられ、その力を知る機会が殆どない女性にとって、自分の持っている力に気付く貴重なチャンスとなります。その力は「生きる力」そのものです。

※もしファイトに心理的な負担を感じる場合は、ファイトのないワークショップからご参加下さい。ワークショップを受けなくても、インパクト(IMPACT)のクラスへの参加は可能です。

〈 参考 〉

■書籍『性暴力の時代を生きる女性のためのガイドブック 生きる勇気と癒す力』より引用

(第3章 行動パターンを変える 自分の身体 護身術ー犠牲者から勝利者へー)
ジュディス・L・ハーマン/ 医学博士「心的外傷と回復」の著者 三一書房


「心地よくリラックスした状態でいるには、身を守れる自信が必要です。(中略)この社会では、女性が自分のために闘うことは奨励されていませんが、誰しも自分の面倒を見る権利と責任があります。暴力に抵抗する決意を支える護身術もさまざまあります。」

「襲撃シミュレーションを使った護身術は、気分を爽快にし、安全と力強さを身につける効果的な方法です。このコースに参加して、昔の虐待経験の恐怖と苦しみを再体験するサバイバーも多くいます。しかし今度は以前と違って、自分自身が勝利者なのです。」
(本文外注:襲撃シミュレーションを使った護身術は、いくつかの違った名前(IMPACT,Model Mugging,(中略)など)で存在している。)

「自分の子どもが自分を守る術を知っているというのは、サバイバーにとっても大きな安心です。こうした護身術を習うことによって子どもが得る自信と恩恵は計りしれません。」

「どんな護身術を身につけるにしろ、自分を守ることを学ぶのは、自分の力を取り戻す大切な要素です。」

 

書籍『暴力から逃れるための15章』より引用(4章 危険を回避するために P72~)
ギャヴィン・ディー=ベッカー 新潮社


「生存本能はだれもが生まれつきもっているもので、自分の身の安全に関しては、自分がいちばんよくわかっているのだ。
(中略)わたしはその後ケリーに、女性のための自己防衛訓練コース、IMPACTを紹介した。この種のプログラムでは、ここの研修コースが最良のものである。
(中略)はじめ女性たちは、男性を怒らせないようにとどうしても気をつかう。好意で声をかけてくれた男性でも、怒らせると危険な人間になるかもしれないと恐れるからだ。だがその程度のことでは、まともな普通の男性がレイプ犯や殺人者になることはない。だが女性のほうは、危険信号に気づき、犠牲者にならずにすむ人間になることができるのである。」

 

講演会『東日本大震災とトラウマ』より引用 ヴァン・デア・コーク博士/トラウマ研究の第一人者http://www.meiji.ac.jp/bungaku/info/2011/6t5h7p0000005uki.html   


「この脳科学研究は、トラウマを受けた思春期の子どもたちや大人に対して行う我々の活動中心の治療、例えば即興劇や(女性が自己防衛技術を練習して、強姦しようとする犯人からの襲撃に活動的に戦う事を学ぶ)「モデル・マギング(襲撃に対する戦いの原型作り)」や、肉体行動を中心とした色々な介入方法に理論的な意味付けを与えてくれている。」(2011年6月2日 明治大学・関西学院大学共催)

※モデル・マギング形式のセルフディフェンスのプログラムが、インパクト(IMPACT)です

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